2019年9月13日金曜日

Novation Bass Station Ⅱ 雑感


Novation Bass Station Ⅱです。
以下BSⅡと書きます



Novation PEAK 雑感でも書きましたがNovationを見直しています。予想通りBSⅡは良かったです。勢い余ってソフトケースを買ってしまいました。




❚ 購入理由 

購入に踏み切った大きな理由は以下の3つです。

1、AFXモードとかいうやばそうなモード。
2、簡易と言えるけどマイクロチューニングがある。
3、パラフォニックモード。

詳細は後半の雑感にて




Bass StationⅡとcircuit mono station
mono stationBSⅡの音源を使っているとかなんとか。本当ですかー?って疑問に思いましたので購入後に比較してみました。※私はBSⅡの新品をimplant4で購入したのですがその時のついでに。

circuit mono stationはどちらかというとシーケンス特化なマシンですが実際に聴き比べてみるとどちらも似た音でした。私は音作りメインな人なのでBSⅡという選択肢になってます。
circuit mono stationは鍵盤がなくてもいい人はおススメと言えます。Patch FlipとかAFXモードっぽくていい。あと、サイズ小さい。





❚ アップデート 
購入したらアップデートしないといけないです。シンセって新品を買うとだいたいそんなもんですよ。

バージョンアップ内容の詳細はまとめ記事参照。

Bass StationⅡ V2.5 まとめ (別記事リンク)
・Adjustable Filter Tracking
・Paraphonic Mode
・Microtuning
・Envelope Retriggering
・Greeting Message
・Oscillator Error

Bass StationⅡ V4.14 まとめ (別記事リンク)
・AFXモード
・Fixed-Duration Sustain Envelopes
・Envelope Retriggering Count
・Glide Divergence
・Extended Sub-Oscillator Tuning



Novationのアカウントを作成
※アカウントが無くてもアップデートは出来ますが、登録しておいた方がメリットが多いです。というのも時々キャンペーンなどでフリーのソフトがもらえたりします。
私は制作でPCを使うことが無いのであまり魅力を感じていないですが・・・izotopeのなんかよくわからないやつとか。欲しい人は欲しいんだろうけど。

アカウントを作成したら製品のシリアルナンバーなどを登録しておきます。そしたらこんな感じ( ↓ )になる。PEAKを持っているので下に半分写ってる。
ユーザーガイドと書いてあるリンク先でマニュアルが見れますが日本語取説は下の方にあります。それなりにシンセの知識を持っている方なら取説が無くても問題ないと思いますが、アルペジオやファンクションを押しながらの設定とかは取り説が必要です。


Componentsをダウンロード
一応”BASS STATION II LIBRARIAN”というプリセットを管理するソフトがあるのですが、Componentsのほうが便利なので使うことは無いです。

Componentsをダウンロードしてソフトを立ち上げて右上の”Firmware”をタブをクリックでアップデートがすぐに出来ます。すごくスムーズでした。
プリセットはたくさんもらえるみたいですが私は使うことが無いので特に興味がないです。ただし全てイニシャライズされたプリセットがすぐに作れるのはよかったです。さっそく全プリセット初期化しました。
シンセは初期状態から音作りをした方が早いと思っているのですが、私のような人のことも考えて用意されているのでしょうか?

電源を入れた時のメッセージを自分で打ち込めるのですが、こういったところは面白いと思います。適当に303って入れときました。





雑感 
音はアナログそのもの、PEAKより芯のある太い音だけどMoogほどではないです。どちらかというとMS-20(ビンテージ)ARP Odyssey(KORG)といい勝負しています。
機能面を考慮するとBSⅡが優秀です。もちろんそれぞれ個性がありますので手放せないのですが。制作で使うことを想定するとBSⅡは実用レベルに到達しています。

「実用レベル」という言い方をする理由なんですが、アタックが少し物足りなく感じているのとフィルターの印象がなんとも。比較するシンセからして厳しすぎるかもしれませんが・・・。
例えば、、、DSI mophoシリーズと比べるとアナログシンセとしての音の存在感は劣ります。オシレーターの明るさや特にアタックの強さとか。しかしKORG Monologueとはだいたい横並びな印象です。値段を考えるとMonologueってすごい。

シンセの王様MoogMIDIMINI)のシンセベースと比較動画を作ってみました。これは負け戦ですね(笑)でもBSⅡは実用レベルの太さですよ。




・フルサイズ鍵盤
最近のトレンドはミニ鍵盤がナウイです。ミニサイズに慣れてしまった手では最初だけ鍵盤の大きさに少し戸惑うことになります。最初だけね。
ベロシティとアフタータッチが付いてるのでシンセベースプレイヤーを意識してるのかな?


・操作性は慣れれば使える。
オシレーターやエンベロープなどの選択はこのスライダー式トリガーではなくてプッシュ式のボタンにしてほしかった。でも慣れたので問題なし。



・プリセット選択が左右ボタンのみ
プリセット選びは液量画面下の左右のボタンのみなので、後ろの方のプリセットを呼びだすときは少し時間がかかります。それに電源を入れ直せばプリセットの選択が一番最初に戻る仕組み。
私はすべてイニシャライズしました。それほどパラメーターが複雑ではないので電源を入れるたびに1から音作りをする方が早いと思います。



・Acidフィルターが面白い。
Acidマシンとして使えるかと言われると私としては微妙な反応をしてしまいますが・・・。Acidを意識したそれっぽい音が出せます。
BSⅡ自体、グライドが面白いのでその特徴を生かしたシーケンスが作れるという魅力はあります。ディストーションはそこそこ使えるという印象で、トランスフレーズマシンとしては使い道が多そうです。



・外部入力あり
外部入力があるのでBSⅡをフィルター&ディストーションエフェクターとして使えます。xOxを通してみましたが・・・う~ん、少し微妙。どちらかというと外部音源を入れて第4のオシレーターとして使うのがいいかもしれません。
ヘッドフォンアウトから外部インに入れてフィードバックオシレーターのように使うことも出来ます。レゾナンスを上げると”ギュィーン!”って鳴ります。



・個性的なアルペジエーター
当初はSHと似たようなアルペジエーターかと思っていましたが想像とは少し違っていました。機能的には少し上を行ってます。グライドやパターンの変更ノブとかファンクションキーを押しながらのMIDI同期設定とか色々。特に真中にある"Rhythm"ノブはアレンジャーのような役割があって特殊な動きをします。

シーケンサー機能も面白いです。ノブを回して録音/再生を選ぶという方式で最大4つのパターンまで保存可能、ステップは最大32でレガートと休符機能付き。ただ、xOxbOxみたいに打ち込んだシーケンスを編集するなんてことは出来ませんが・・・。
動画ではスウィングも使ってますが、スウィングってこんなにノリが良くなるんだっけ?何ですかこのスウィング。
ところで、ドレミソアルペジオを聴くと私の世代はあのゲームを思い出すんですよね~。




・パラフォニックモード
パラフォニックモードに注目した理由は、ARP ODYSSEYの代わりになるのでは?という期待があったからです。実際は全体的な音やグライドの感じとかは別物だなぁっと。
ただ、ARP ODYSSEYもですがこのパラフォニックというものはドラマチックなフレーズが作れるのでけっこう愛用しています。



・AFXモードとかいうやばいモード
AFXモードの内容とかはBass StationⅡ V4.14 まとめ 参照。
ようするにPCM音源とかでドラムキットがあったりしますが、あんな感じのドラムキットがこのBSⅡで作れちゃうというわけです。モノシンセなので押さえる鍵盤を変えるごとに音が途切れるんですが・・・アナログシンセでこんなこと出来るのってヤヴぁいですね。ちゃんとエディットも出来て直感的です。

ただしこれ・・・めちゃくちゃ上級者向き!
積極的に使うものではないけど時々使うくらいなら楽しめそうです。Digitaktでも似たようなことが出来るのですが”パラメーター操作がしやすい”ことや"アナログモノシンセで出せる"というメリットがあるので使い分けになりそうです。ブレイクコアやサイトランスで変わったフレーズを作るのにいいんじゃないかと。

前半はプリセットのリズムキット。
後半(0:20)は私が作ったシンセフレーズ。


せっかくなので1曲




・マイクロチューニング
マイクロチューニングはあるのですが、本体で鍵盤ごとのチューニングを変えれるかというと出来ません。とりあえずPEAKで作って入れるという方法で使っています。
ただしAFXモードを使えばマイクロチューニングが本体で出来ることになるのですが・・・2オクターブまでの制限が出来ます。





❚ 文句なし 
いつもならああしてほしい、こうして欲しいコーナーなんですが・・・。文句のつけどころがないシンセなので無しです。これはBehringer Model D以来です。

しいて言うなら・・・AFXモードのプリセット(オーバーレイ)を増やしてほしいのと、Componentsで編集や保存が出来るようにしてほしいくらいですか。そんなに急いでないのでゆっくりでいいです。




❚ Novation 
どこのメーカーもそうなのですが、firmwareのアップデートで面白い内容があってもあまり注目されないんですよね・・・。そのためか日本語取説があってもアップデート内容は英語しかなかったりするんですよ。その代わりと言っては何ですが・・・「私が日本語説明を殴り書きで書いときました」というわけです。

で、すごく機能面で充実しているBSⅡなんですがシンセデザインがすごくしっかりしていますね。PEAKのときもそうでしたが、想像力を発揮できる機能が整然とそろえられている印象です。
よく「シンセデザインのアドバイスをもらった」とかメーカーが書いてたりしますが、このアーティストって普段の制作のときにシンセ使ってるの?って疑問に思うことがチラホラ。あるいは曲を作る人じゃなくてこの人パフォーマーじゃんとか。シンセの開発段階で私の求めているものとずれているパターンが多いのですがNovationは違っていました。
なぜなら”ちゃんと使う人からアドバイスをもらってる”ということをPEAKBSⅡを触って感じたからです。色々と言ってますが、単にNovationと波長が合ったというだけのことなんです・・・。

技術やスペックが高くてもチグハグな製品を作る日本品を見ると、有機的な発想はヨーロッパ人のほうが得意なんだろうか?って思います。






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