2019年12月10日火曜日

Digitaktのスケール設定を理解する


スケール設定とはDigitaktのFUNC+PAGEを押すと表示される設定画面のことです。


デフォルトではパターンごとの長さと速度を設定できますが、ここでFUNC+YESボタンを押すとトラックごとのパターンの長さを設定できるようになります。もう一度FUNC+YESを押すと前の画面に戻ります。


この設定画面で何が出来るのかというと現在表示中のパターンの長さや別のパターンへ移動するときの”パターンチェンジのタイミング”を設定できます。で、とりあえず最初に表示されるこの画面↓


これは説明しなくてもわかると思うので飛ばします。ここでわからない方はこの後の説明でつまづきますので頑張ってください。


問題になるのはこっちの方だと思います↓


ちょっと見にくいかもしれませんが赤丸の数字を入れました↓


まずは左から順に説明します。

① 各トラックのレングス(長さ)を決める
② 各トラックのスケール(速度)を決める
③ パターンチェンジするタイミングを決める
④ パターン全体の長さを決める

※ここでの”スケール=速度”という言い方は正確ではありませんが理解しやすいため速度と表記しました。



① 各トラックのレングス(長さ)を決める
このトラックレングスの長さですが最小で2ステップ、最大で64ステップになります。
下の写真では上のところにTRK.3と表示されていますがこれはトラック3のレングスとスケールを表示しているという意味です。MIDIトラックであればMIDI.1~8と表示されます。


例えばトラック1~8とMIDIトラック1~8のレングス(長さ)を全て4ステップにし、マスターレングスを写真(↓)のようにすればこのパターンは4ステップでループするパターンになります。



ヒント:PAGEボタンを押すと16ステップずつ数値を上げることが出来ます。

FUNCボタンを押しながらEノブを回しても16ステップずつ数値を変えることが出来ます。

ステップシーケンスの赤いボタンを押すことでステップの長さを調整できます。写真ではレングスを11にしています。




② 各トラックのスケール(速度)を決める
今年の秋のアップデートでDigitaktでもトラックごとにレングスのスケールを変更できるようになりました。スケールの範囲は1/8×~2×です。


写真ではトラック1のスケールを1/2にしていますが、このとき他のトラックで2ステップ進むごとにトラック1では1ステップ進むことを意味します。ようするにステップシーケンサーの速度が半分の速さになるということです。
スケール(速度)についてはマスターレングスとの兼ね合いもあるので後で細かく説明します。




③ パターンチェンジするタイミングを決める
ここではパターンチェンジをするときのステップ数を設定します。パターンチェンジとは下の写真のようにシーケンスを再生しながらPTNボタンを押して別のパターンを選択するときのことを言います。


例を使って説明します。

この設定のとき、パターンチェンジの操作を行うとスタート位置から64ステップ目を最後にして次のパターンに切り替わります。

次にこの設定の場合、トラック1のレングスが64ありますがCH.LENが16なので16ステップ目を最後に次のパターンにチェンジします。

例えばこの設定のときはシーケンスを止めない限り次のパターンへは移動しません。




④ パターン全体の長さを決める
ここから少し難易度が上がっていきます。
一番右にあるマスターレングスですが、現在選択されているパターンの長さを決めるものです。③で紹介したレングス設定よりもこちらのレングスが優先されると覚えておけばOKです。

例題を使って説明します。

この設定の場合、トラック1のレングスが64でCH.LENが64になっていますが、マスターレングスが16なのでこのパターンは16ステップをループするパターンになります。
そしてパターンチェンジの操作をするとCH.LENが64であってもマスターレングスが優先されるため16ステップの最後でパターンが切り替わります。

次にこの場合は64ステップ(4小節)でループするパターンになります。しかしCH.LENが16なのでパターンチェンジの操作をすると16ステップの最後でパターンが切り替わります。

ではこの場合はどうなるのかと言うと、16ステップのループですが、パターンチェンジの操作を行ったあと5ステップ目でパターンが切り替わります。




応用
奇数ステップを使う場合。
Digitaktのシーケンサーは16ステップを基準にしているため偶数で構成されていますが奇数のステップも打ち込めます。

しかし偶数と奇数を混ぜたリズムを打ち込む場合は工夫が必要になります。例えばマスターレングスが16の場合、1つのトラックで奇数のステップを打ち込むとどうしても16ステップ目でドドッっとなるためうまく設定する必要があるわけです。
設定は簡単でマスターレングスをINFにしてCH.LENを16にすれば良いだけです。
この設定であればトラック1のレングスはマスターレングスに影響されずに永遠に3ステップのループが繰り返されます。しかしパターンチェンジをしたときは16ステップで切り替わりますので。その時はループ途中でスタートに戻る現象がおきます。

三連符を使う場合も同じです。マスターで制限しないということです。


Digitaktはスケールの速度を各トラックごとに設定できるようになったため、比較的長いサンプルを使うことが出来るようになりました。その場合はこのよう設定します。
この方法だとトラック1のスケールが4分の1の速度になります。そしてトラック1のレングスが16であっても16×4=64になるため64レングスと同等の長さになります。
CH.LENを64にすることでトラック1のレングスにあわせています。

次に8分の1の速度にした場合は16×8=128なので128のレングスと同じ長さになります。
このように設定すれば長尺のサンプルを再生しながらパターンチェンジの操作をしても、128ステップ目で切り替わるため問題ないということになります。



ここで紹介したことを応用すればDigitaktをスライサーのように使うなんてことも出来ます。

Digitakt Slicer
Digitakt Slicer 2

想像力がたくましい皆さんであれば他にもアイデアが出るのではないかと思います。楽しんでみてください。