2012年12月11日火曜日

Acidlab Miami について

 acidlabはドイツのメーカーです。そして、、、、

Acidlab MiamiRoland TR-808のクローンです。




・日本の代理店 福産起業のリンクです。




・acidlab miamiで使用するオーディオケーブルについて

・Acidlab Miamiの微調整について


 === Acidlab Miami ===


 私とAcidlab Miamiとの出会いは衝撃的でした。
 手にした瞬間は他のシンセとは違う何か「なじみ」のようなものを感じ取ったのです。
 なぜか触っただけで操作方法が理解でき、「私にはこのマシンが必要だ!」という強い信念のようなものを感じました。
 
 ところで、実はMiamiを手にするまではリズムマシンを一度も使ったことがありませんでした。もっぱらDrumの音源はラックシンセのDrumセットで、曲作りの中のリズムの音はいつもPCに入れてFL Studi内でリズムを打ち込んでいました。
 この奇妙な出会いのあとに制作した曲の8割はこのMiamiを使っています。
 それほど重要な存在なのですが、このMiamiは自宅での制作以上にライブで使うことによって真価を発揮します。
 その理由は後に紹介するそれぞれのDrumの音の質感や特徴が関係します。

 それでは早速ですが、以下の内容で動画を使ってAcidlab Miamiの音の特徴と打ち込の方法を簡単に紹介します。



  === Bass Drum (Kick)  ===


 最初はBass Drumです。私はKickと呼んでいますが、、、

 私はこのKickを上手く使いこなすために、死角の存在を理解しないといけないと感じています。この死角の存在を理解するのに3年程の時間をかけてしまいました。上手く説明できませんが、MiamiのKickをイコライザーでチェックするとちょうど50Hzが強調されているのがわかります。
 クラブなどの箱で鳴らす時には、この50Hzという周波数が絶妙な役割を持ちます。Miamiをお持ちでしたら、是非クラブなどの大きなスペースでこの素晴らしいKickを体験してみてください。

 あと、このMiamiのKickは他には無い独特な表現力を持ちます。その理由はTR 808に比べて3倍ある長いリリースがあるからです。
 自宅録音ではあまり長いリリースを活躍させることはないのですが、ライブでとなるとこの長いKickのおかげで迫力のある演奏ができます。

 百聞は一見に如かず、実際に聴いてみましょう。




  === Snare Drum ===

Miamiのスネアの特徴はSnappyです。
 Snappyノブが左いっぱいの時はタムのような音がしますが、Snappyノブを右に回すと徐々にホワイトノイズが入って力強いスネアになります。この、大げさともいえるスナップショットはKickと同様にライブで威力を発揮します。

 録音の時は音が強すぎるのでスネアの音量を下げて使っていますが、ライブではこのスネアがちょうどいい具合の響きを作りMiami独特の気持ちの良いリズムを作ってくれます。
 このスネアが良い響きを作る原因には、Miamiのスネアのホワイトノイズがクラブのスピーカーから出て壁に反射し、その音が室内で反響して気持ちよく響いてくれるからだと思います。
 この響きはライブをする会場によって変わってくるので、私はライブのリハーサルのときに必ず会場の響きを確認してスネアのToneを調整します。
 アーティストとして、ライブでの音づくりの経験を積むのは重要なことだと思います。




  === Tom & Conga ===

BassDrumとSnareDrumの次に3つ並んでいるのがTomとCongaです。
それぞれLow、Mid、Hiの音程で並んでいて、縦に二つのノブがある下には上下に動くスイッチがあります。このスイッチの切り変わりは上がCongaで下がTomになります。
 このTomの音は暖かく丸みのある音で、Tuningを右に回していくと気持ちよくピッチが上がった音がします。そして、Congaは硬く弾みのある音を出してくれます。
 わたしのお気に入りの使い方は、Tomをパラアウトで出してオーバードライブなどで軽く歪ませて使う方法です。音の芯が強くて、たとえ歪ませても存在感をハッキリと示してくれます。

 動画ではLow、Mid、Hiの順番で紹介しています。


 === Rim Shot & Claves ===

 私にとってRim Shotの位置づけで重要なのは、Snareとの相対的な関係を持っているところです。Snareの存在を引き立てるときにこのRim Shotを使います。
 そしてClavesは何と言っても深いReverbとの相性がいいことです。聴こえるか聴こえないぐらいの小さいClavesの音にReverbをかけると奥行きのある空間を作り出してくれます。

== HandClaps & Maracas ==

このHand Clapsで個人的にいまいちと感じているところは、思ったほどバシッと響かないところです。どちらかというと優しいように感じます。
 Snareほど強烈なアタックはありませんが、厚みのある良い音がしますので私はよくSnareと合わせて使用することがあります。同時に鳴らすことでSnareに厚みを持たせることが出来ます。

 もうひとつのMaracasはというと、チッという歯切れの良い音が印象的です。
 私のMaracasの使い方として基本にしていることは、Hihatと同じ扱いでリズムを作ることです。Open&Cls'D Hihatの次に来る第3のHihat的な取り扱いをします。
 私はHand ClapsよりもMaracasのほうが使うことが多いです。

  === Cow Bell ===

このCow Bellですが、実は私は曲作りで滅多に使うことがありません。
 ・・・・どうしてなのか?

 私の曲の特徴は深いReverbなのですが、このCow BellだけはどうもReverbをかけたときの印象が良くないです。
 私の個人的な感性なので恐縮ですがあまり触ることがありません。
 時々ライブで鳴らすぐらいでしょうか・・・?


  === Cymbal ===

このシンバルには面白いところがあります。動画を見てわかるようにLEVELを右に回すとシンバルのアタックが強くなり、左に回すとアタックが弱くなります。
この表現は本当にシンバルを鳴らしているようにすら感じます。

 私はこのCymbalの透き通った響きがお気に入りです。Cymbalの音にリバーブを深くかけると独特の空気感を作り出してくれます。
 特にライブで使用する時には、盛り上げを作るのに欠かせません。
 MiamiのCymbalは侮れない存在です。


  === Hihat ===

ハイハットはリズムの「上もの」の中では欠かせない存在です。
 このチキチキと厚みがあり乾いた音はMiamiのハイハットの特徴かもしれません。私はよくこのハイハットだけを歪ませてミキサーに入れることがあります。
 MiamiのHihatにはOpen HihatとCls'D Hihatの2種類があります。それぞれ音の印象は違いますが、リズムを打ち込むときにこの2つのHihatの組み合わせでノリの良いリズムを作ることが出来ます。

 3つの動画ではOpen Hihat、Cls'D Hihat、の2つと、最後にOpenとCls'Dの両方を打ち込んだときにOpenHihatがCls'D Hihatに反応する様子を紹介しています。




 === Open & Cls'D Hihat ===


==Miamiの打ち込みについて==

Miamiの打ち込み方法は2種類あります。
1、TAPWRITE(パタンタップライトモード)
2、STEP WRITE(パターンステップライトモード)

 この2つの打ち込み方法で私が主に使うのはSTEP WRITEモードです。ここでは、それぞれのパターンの打ち込み方法をご紹介します。
 まず打ち込みをする前にMiamiの打ち込みデータをクリアにする方法をご紹介します。操作方法はVolumeノブの下のにあるノブを回すとModeを選ぶことができるのですが、StepWriteモードにしてINST SELECTボタンを押しながら右にあるClearボタンを押します。すると、打ち込みデータが消えて音が出ない状態になります。

 下の動画では元の打ち込みを消してもう一度打ち込みをする様子を紹介しています。
 打ち込みの仕方は一番右にあるMODEノブを回してPLAYからSTEPWriteへ切り替えます。そして、INST SELECTボタンを押しながら赤と黄色のボタンに割り当てられているAC、BD、SN、LT、、、、を選択して打ち込みをします。

 (私のMiamiはペイントをしているので見えにくいのですが、本来のMiamiにはそれぞれドラムの割り当てがわかるようになっています。)


 こちらの動画はTAPWRITEモードでの打ち込みのようすです。リアルタイムで打ち込みが出来ます。


  === MIDI Play Mode ===

 私はまず使うことがないのですが、PCを使用して打ち込みをする時はこのMIDI Play Modeが役に立ちます。
 設定方法はMiamiの電源を切り、電源を入れるときに右下にある[MIDI EXPANDER]ボタンを押しながら電源を入れます。そうすると外部のMIDIコントローラーなどでMiamiのリズムを操作出来るようになります。
 


  === Shuffle ===

打ち込んだリズムに「ヨレ」た感じを出させる方法があります。それは、INST SELECTボタンとLENGTH SHUFFLEボタンを同時に押して、シャッフルの設定を選択する方法です。
 私は四つ打ちでこの設定を使うとなんだか違和感を感じてしまうので使わないのですが、複雑なリズムを打ち込んだときはこのShuffleを積極的に使います。
 色々試してみてお気に入りの設定を見つけると良いかもしれません。


  === Length ===

Lengthとは長さのことですが、MiamiでのLendthは16ステップのシーケンサーの長さを意味します。
 LENGTH SUFFLEボタンを押しながら16ステップのうち好きなところのボタンを押せば1から押したところの間を繰り返し再生されます。



 

  === 最後に ===

Acidlab Miami は RolandのTR-808の精巧なクローンです。
 私は過去にTR808を触ったことがありますが、どちらかというとTR808の方が好みの音がします。それはなぜでしょう?
 オリジナルと同じ音がするはずのMiamiですが、やはり年月が過ぎて程良く劣化したアナログ回路を持つTR808とは音が違ってしまうのかもしれません。

 もしかすると私のMiamiもこれから10年以上使い続けていけば音が変わるのかもしれません。
 これは、アナログシンセ特有の奥の深い話しかもしれませんが、物を大切に、長く使い込む楽しさを感じさせてくれる話です。



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