2012年12月26日水曜日

Reverbについて

・Wiki

http://ja.wikipedia.org/



 ・・・ Reverbの目的 ・・・

 そもそもReverb(リバーブ)とはどういった目的で利用されるのでしょうか?

 たとえば、温泉に行ったときに風呂場で声を出すとイイ感じに響きます。あるいは、トンネルで音を鳴らすと、音が反響して不思議な空間を作り出してくれます。そういった空間や響きを簡単に再現してくれる機材がReverbです。

 私は過去に生楽器や歌を録音したことが何度かあります。
 その時は音の響かない場所での録音でしたので、自宅で聴いても何とも面白みのない曲が出来あがってしまうのですが、そこで活躍するのがReverbで、Mixの中で何度も使い、録音で活躍しました。

 ・・・ 4つのReverbの役割 ・・・


 さて、普段の曲作りでギターや声をマイクで録音することの無い私は、ご存じのようにシンセを使用したラインでのMixをするスタイルです。
 しかし、このReverbの活躍となると私が制作する曲のほとんどにReverbが使われています。
 それは、私がReverbを空間や反響を再現するためのエフェクターとして考えているだけではないからです。

 私の主なReverbの役割は以下の4つに分けられます。
 1・・・空間や響きの再現
 2・・・音の立体感を作る
 3・・・Bass音源の補強
 4・・・音源のリリースタイムの延長
  この4つの使い方を元に、以下の動画でそれぞれのエフェクターの特徴をご紹介します。




 = Electro harmonix Cathedral =

 最初にelectro~harmonixCathedralを紹介します。




 このリバーブの特徴は何と言っても音の変化がスムーズで思い通りにコントロールできるところです。それは合理的に並べられた6つのノブに特徴があるからだと思います。本体上に6つ並べられたノブはBlend,Time,Tone,feedback,PreDelay,の順番に並んでいます。
 その、それぞれのつまみの効果を以下にご紹介します。

・Blendは入力された原音とリバーブの混ざり具合を調整します。

・Timeはリバーブの効果が出た後の残響音をコントロールします。
(このCathedralは左下のスイッチを押すと残響音を停止させることが出来ます)

・次のToneは残響効果の中で低音と高音のどちらを強調するかを決めます。
 無段階で調整出来るので入力する音に合わせて調整出来ます。

・その次はFeedBackで、空間の中で跳ね返った音の量を調整します。

・そして最後にPreDelayです。これは空間の広さを表現するためのノブです。
 たとえば、音が出てから遠くの壁に当たり跳ね返ることがありますが、その跳ね返るタイミングをコントロールすることで空間の距離感を作り出します。


 ・・・ 雑感 ・・・


 白いノブは8つのプリセットを選択できるようになっています。
この8つのプリセットは独特で、他のエフェクターには無い特徴が私のお気に入りです。

 特にスプリングリバーブは本物そっくりで、実際にスプリングが中に入っているのでは?と思ったぐらいです(揺らしても音はしないですが、、、)
 このリアルで、よくデジタルリバーブのプリセットにあるようなウソ臭くないSpring Reverbはモノラルではなくて、ステレオで広がりのある綺麗なスプリング音を響かせます。(ビヨーン、ビヨーンと、、、)

 そして、私が一番良く使うリバーブがPlate Reverbです。
こちらは、音の反応が良く、硬質な残響音が特徴です。







 === Lexicon PCM 80 ===

【英語取り説】
http://www.lexiconpro.com/system/documents/1152/original/PCM80_User_Guide_Rev1.pdf?1340215350

 このリバーブの特徴はしっとりとしたおちつきのある音です。
 どうしておちつきのある音になるのでしょうか???
 EDIT画面を見るとわかりますが、少し独特な設定方法になります。
 この独特さがLexiconリバーブの特徴のように思います。

 Lexiconのエフェクターの中ではビンテージあつかいになるPCM80ですが、音の質感は高音質で、どんな音を入れても上質な空間を作り出してくれます。
 特に弦楽器などの繊細な音は空間の広がり具合が良くて、音のアタックに対する反応と、リリースの残響音の響きが気持ちいいです。

 特にお気に入りなのはPlateReverbです。



 ところで、この適度にしっとり感のあるリバーブが特徴なのですが、やはりパラメーターをコントロールした時にも、この特徴を上手くコントロール出来るように上手に工夫されているのがわかります。

 以下3つの動画ではお気に入りのプリセットを操作しているようすですが、残響音はCathedralのように大きく変化しませんが、確実に空間の表現が変化しているようすがわかります。
 ここで、3:52あたりで出てくる「Rvb Time Low Rt ○.○×」と表示されるパラメーターがあるのですが、これがこのPCM80の面白い特徴かもしれません。
 通常のリバーブタイムと違ってこの設定を調整すると、低域の残響の強弱を調整することが出来ます。すごく繊細な変化なのですが、音づくりのときにはここの調整が重要なときが何度もあります。 

 こちらの動画はLarge Roomのプリセットです。



・・・ 雑感 ・・・


 私はMIDIMINIなどで作ったBassにSendでこのエフェクターを軽く通すことがあります。それは、Bassの特徴である重たさをPCM80は上手く表現してくれるからです。
 Bass以外で使用したときの感想としては、ストリングスなどの弦楽器のサンプルやコーラスは特にメロトロンのサンプル音を鳴らすと気持ちよく残響音を響かせてくれます。
 大まかにいうと、軽く歪みのある音に対してLexiconのリバーブはおとなしく綺麗に反応してくれるといった感じです。







 === Behringer V-Verb PRO ===

【英語取り説】
http://www.behringer.com/assets/REV2496_P0255_M_EN.pdf

 音楽愛好家ならだれでも?知っているあの有名なべリンガーのエフェクターです
 (笑)・・・

 べリンガーの製品は「あたりはずれ」という考え方があるのかもしれませんが・・・わたしの持っているV-Verb PROについては「あたり」と言えます。
 しかし、私の所有している物はオーディオINの内部で接触が悪いため、かなり大きなノイズやガリが発生します。そのため何度か抜き差しして防いでいます。
 (これくらいは許容範囲・・・)
 運が良ければ中古で安く手に入ります。

 このエフェクターの特徴は、2種類のエフェクトをいくつかのパターンでリンクさせることが出来るところです。空間系を操作するときはこの設定を変えてみると面白い変化を楽しむことが出来ます。

 ・・・ 雑感 ・・・


 エフェクターの音の質感はクセがなくあっさりしている感じです。
 繊細な設定の操作は得意ではないですが、良い意味で荒くサッパリとした音は、ギター用のエフェクターとして使用するのがベストかもしれません。
 私はこのエフェクターを使用するとき、xoxboxなどのBassシンセと音の相性がいいのでよくお世話になっています。
 ただ、高音域の残響音をもう少し欲しいと感じることがあります。

 動画では解りやすいように2系統のエフェクトを使わずに、1系統だけ操作しています。










 === YAMAHA SPX990 ===

 【取り説はこちら】
 http://www2.yamaha.co.jp/manual/pdf/pa/japan/signal/SPX990J.pdf


 DJをする方の間では有名な?SPX990です。
 このエフェクターのリバーブの特徴は非常に長いリリースタイムです。最大にしたときは止まらずに延々とリバーブの残響音が響き渡ります。
 そして「さすがYAMAHAのエフェクター!」といっていいでしょう。エフェクターとしての性能は素晴らしく、どんな音にもよくなじみ、クセがなく低音から高音までバランス良く響いてくれます。
 残響音の質感から、コンクリートか大理石で出来たようなかたい壁に反響する様子をイメージ出来ます。


 ・・・ 雑感 ・・・


 このエフェクターが発売された当時はYAMAHAの技術力をつぎ込んでこのエフェクターを完成させたと思います。
 私は触ってみたことがないのですが、現行のYAMAHA SPX2000はこのSPX990より、さらに自然でなめらかなリバーブとなっているでしょう。
 といっても、私はこの少し荒く存在感のあるSPX990は気に入っています。
何度かライブで使用することがありましたが、奥行きがあり迫力のある音は会場全体を存在感のある空間に仕上げてくれます。

 そして、このリバーブの特徴は他のリバーブにはない繊細な音づくりが出来るところです。それは、メインのエフェクトの入力と出力に対してEQやコンプ、ディストーションをかけることが出来るからです。
 やはり、PAで使用することを前提に考えられたエフェクターだからだと思います。
 



 === BOSS SE-50 & SE-70 ===

【取り説は以下リンクへ】
 ・SE-50
 http://www.roland.co.jp/support/article/index.cfm?q=manuals&p=SE-50

 ・SE-70:
 http://www.roland.co.jp/support/article/index.cfm?q=manuals&p=SE-70

 この2つのエフェクターの違いを簡単に説明すると、操作性と音のきめ細かさです。当然なのですがSE‐50よりもSE-70の方が性能が良くて、リバーブタイムも長く、使えるエフェクターの種類も豊富です。音質の面でも改善されています。



 ・・・ 雑感 ・・・


 あとは、個人の好みの問題になるかも知れませんが、私はSE-50の音の方が好きです。音の荒さやノイズ、良い意味で印象的なエフェクターとして使えます。
 反対にSE‐70は音が綺麗に表現されていますが、使えるプリセットが豊富なのでReverbとして使うよりも面白いFXを作るのに使用しています。
 とくにフェイザー、フランジャー、コーラスなどの変調系の音は立体感があり他のエフェクターにはない特徴になっています。

 ・・・ SE-50 ・・・


 こちらはSE-50です。
 動画で見てのとおり、後で紹介するSE-70にくらべるとジョグダイアルがないので操作しにくいです。。。
 といっても、SE‐70と比べて設定範囲が狭いのであまり問題にはなりません。
 全体的に70と比べて硬く金属的な質感のReverbです。





・・・ SE-70 ・・・


 次はSE‐70です。
 このReverbはSE-50と比べるとやさしく耳触りのよい残響音が特徴です。
そして、ジョグダイアルがついたことにより、設定変更も早くスムーズに加工出来るようになっています。そして、こちらの方がリバーブタイムを長く設定出来ます。



 【2種類のファクトリー・プリセットについて】
・このSE-70は取り説の54ページに初期化設定が乗っています。
 そこでSE-50にはないのですが、初期化の種類としてファクトリー・プリセットのタイプがスタンダードとギターの2種類を選択できます。

 それぞれは以下のように区別して使用できます。
・Standerd:楽器全般に使えるプリセット
・Guitar:ギター用のプリセット









 === YAMAHA DR100 ===

 ・・・ DR100との出会い ・・・


 このエフェクターの特徴は見たとおり操作が簡単で無駄がないこと。
 初めて手に入れた時は所々にさびがありホコリをかぶっていいたので、見た目は全然良くなかったのですが「安いからイイか」の一言で購入しました(笑)

 家に帰ってACアダプターを探してスイッチオン!

 ・・・思わぬことに予想以上にイイ音
 ハッキリというとノイズがひどく、ヘッドホンで聴くと終始ブーンと鳴っていますが、、、他のReverbにはないすごく綺麗な跳ね返り音。
 まさに!大理石の壁を跳ね返った音!
 最後まで曇ることなく、音が響いて消えていくようすが目に見えるようです。
 どんな音とも相性が良いエフェクターです。
 最近はリバーブに困った時は迷わずこのDR100を使います。






 === YAMAHA R100 ===

【取り説はこちら】
http://www2.yamaha.co.jp/manual/pdf/pa/japan/signal/R100J.pdf

・・・ DR100と比べて ・・・


 YAMAHA DR100と比べるとこちらは、リバーブ以外にDelayやEchoの加工が出来ます。音づくりの幅はこちらの方が広いのですが、ステレオ感が低いのでReverbの音はいまいち私の好みではありません・・・(DR100と値段は一緒でしたけれど)
 気に入っているのはどちらかというとディレイの音です。設定変更の範囲が狭いですがReverb以外のプリセットを良く使います。
 









 ・・・ 最後に ・・・


 ここで紹介しているラックエフェクターのほとんどが中古でしか手に入らないエフェクターです。
 当然ながら、現行で売られているエフェクターの方が音質は良い物が多いです。しかし、この古いエフェクターにある音質の違いは音の雰囲気作りとしてリバーブを使うときには重要な役割を持っていると感じます。

 あと、最近気になるエフェクターがあります、それはElektron Analog Fourに内臓されているエフェクターです。
 もし、実際に触ってみる機会があればディレイの発振音とリバーブの残響音の限界を試してみたいと思います。





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