2013年8月21日水曜日

Kick.S / Ambient sleep pad


Ambient sleep pad.





 そういえばどれくらいの時間が通り過ぎたのだろうか?
 なんども、なんども、、、
 繰り返し前に突き出す足に目をやり、白く吐き出される息を見る。

 少し立ち止まってあたりを見渡す、まだ暗い。ここから先、これから先はまだ暗い世界が待っているのかもしれない。押し寄せる寒さも感じない、死んだような心は疲れを知らない。
 上を見上げた時に見える真っ暗な世界へは、私にとって必要なところだろうか?

 しばらくして、また、なんども、なんども、、、

 時間が過ぎれば、気がつかないうちに世界は変化してくるものなのだろう。知らない間に私は、周辺を見渡せるようになっていた。
 この時が来るのには、どれぐらいの時間を必要とするのか?見渡せるようになったときには、その疑問に対して答えを見つけることは出来ない。しかし、その必要もない。

 目的の場所について見えてきたのは遠くの山。そして、薄暗く透き通るような青い空。これから、太陽が私たちの世界を見せてくれる。この儀式には、遠くから聴こえてくる旋律が気分の高揚を高めてくれる。
 そして、立会人が1人いる。私は途中で拾った水を大切に扱いながら温めた。これは立会人としての儀式。

 人間にとっての時間とは何だろうか?
 一瞬の出来事の中の時間とは何だろうか?
 移り変わり変化していく時間とは?
 輝きの中で生涯に一度の時間とは?
 見える物の時間とは?
 聴こえてくる旋律の時間とは?
 疑問ばかり増える時間