2013年8月22日木曜日

今、そこにいる僕


今、そこにいる僕






 ごく普通の少年が、ある日突然不思議な少女との出会いをきっかけに別の世界へ行く物語。
 最初はごくありふれたアニメかと思ってしまうところがあるけれど、そこはまったく意に反する出来事が次々とおこります。

 物語のテンポは速く、当たり前のように表現される静寂と葛藤が見ていて退屈になるようなことはありませんでした。

 ” 独裁者とは? ”

 独占欲が強い人間ほど心は弱いのでしょうか?
物語の中で、権力を振りかざす人間はとくに力は無く、弱い存在のように感じます。他人の力を借りて権力を得たことを、自分の力と勘違いした結果がそうさせたのかもしれません。
 人の上に立つとき、自分自身の本当の力を理解しなければ、やがて強烈な依存の中で苦しみを抱えることになると考えます。

 架空の世界だけではなく、現実の世界ではどうなのでしょうか?
 実際に権力をかざすことが無いので解りませんが・・・・

 言葉だけで人を支配出来る立場、
 地位によって得た特権を生まれながらに持つ者、

 このアニメの世界で権力を振りかざす人間が、あまりにも印象深く、現実世界の出来事を比喩しているとも感じます。


” 戦争とは? ”

物語の中での戦争は残酷で、卑劣です。
 戦争をする人物には若い青年たちがいますが、その青年たちが自分のおかれた立場に深い影を持ち、「なぜ戦争をするのか?」その問いに対しては矛盾とブレを持ちます。

 いずれは戦争が終わるという期待を持つ者
 力の強さに誇りを持つ者

 殺すか殺されるかの争いの中では、とても戦争は美しいものではありません。しかし、「なぜ殺しあうのか」に疑問を投げかけず期待にすがり戦争をする。
 疑問を持たず、
 反抗せず、
 権力に従う彼らの姿は、人間として当たり前の姿なのかもしれません。それもまた現実との比喩に感じます。



 ” 答えの無いこれからの世界 ”

 物語の別の世界と元の世界には人がいて、自然があるように、私たちの現実の世界にも人や自然があります。

 今、見える世界を現実として、想像の世界での希望や未来は今の現実と比べて違いはないと思います。
 それではその希望や未来とは?
 
 見る人によって違いはあるかもしれません。




 エンディングに流れる曲が印象的。

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