2018年12月9日日曜日

TASCAM DR-44WL VER2-J 導入



TASCAM DR-44WL VER2-Jの紹介です。



ずいぶん長くお世話になっていたSONYのPCM-D50レコーダーですがそろそろ買い替えをしようと数年前から考えていました。


なぜ買い換えたくなったのか?
実はこのレコーダーのラインINはミニピンで耐久性に不安があります。けっこう簡単にひっこ抜けるのでライブ中とか気を使います。
ただ、再生スペックが凄くて今まで聴いた再生機器の中では一番良い音で曲を聴くことが出ました。基本はレコーダーなんですがハイレゾプレーヤーとして使う人がいるそうな。
といってもまあ、再生スペックなんて私には必要ないんですよ。普段、ミキサーから直接アナログ音聴いてますから。







 レコーダー選び 


レコーダーを選ぶ基準は4つ。

1、マイクはあまり使わない。野外で年に数回程度。
2、INで標準フォンプラグが使えること。ミニピンは×。
3、ライブで録音出来る。
4、録音時間は3時間以上ほしい。



まず最初に目についたのがZOOMで、ZOOMは別売りのオプションが豊富なので用途に応じて使い分けれそうという印象を受けています。


候補1:ZOOM H4N PRO 2万円弱
・DSPエフェクトを内蔵(ギターアンプなどが入ってる)
・単3アルカリ電池2本で、通常6時間のバッテリー駆動
・2イン/2アウトのUSBオーディオ・インターフェース
・指定音量を超えたら録音がスタートするオートレコード機能が便利そう。



候補2:ZOOM H5 3万円弱

・単3アルカリ電池2本で、連続15時間以上
・オーディオインターフェース動作:4 IN / 2 OUT



候補3:ZOOM H6 4万円弱

・単3アルカリ電池4本で、20時間以上 (16bit/44.1kHz WAV録音)
・オーディオインターフェース動作:6 IN / 2 OUT



この3つのZoomレコーダーはUSBオーディオ・インターフェースとして使えるのがポイント。
※iPadとの接続にはAppleカメラコネクションキットが必要。
オーディオインターフェイスは面白そうだなぁとは思いましたが、よく考えると私の場合は使わない機能です。でも数年に1度インターフェイスが必要にな時があるんです。そんな時はTI2を使うので間に合ってるんですが。

もう一つ魅力的に感じたことがありまして、H6だとZOOM EXTERNAL XLR TRS INPUT EXH-6をつけることで6INになるというところ。モノラル6INのレコーダーなんて面白そうです。
ZOOMはカプセルという言い方をしていますが、頭のマイクを交換できるのは面白いと思います。(H4N PROはカプセル交換出来ない)と言っても、そこまでマイク録音にこだわらないので一歩引いてクールダウンしました。
しかし、アダプターを変えるだけで録音スタイルを簡単に変えれるというのはメリットしか思い浮かばない。




次に目についたのがTASCAMで、このメーカーは全体的に業務用というイメージを受けています。マルチトラックレコーダーとかよく見るのですが、たぶんその技術が活かされているんでしょう。
で、どれもZOOMと大差ないんじゃないかって思って見ていましたが一つだけ違うものを発見しました。

TASCAM DR-44WL Wi-Fi接続対応 2万円ちょっと


Wi-Fi接続ってところが目に飛び込みました。
これを見つけるまではZOOM H4N PROにしようと考えていたのですが、Wi-Fi機能を選んだ形になりますがこいつを購入しました。






利点 
さっそく利点ですが、
マイク録音しない人なのでそこんとこよろしく。

・やはりWi-Fiで手軽にリモートコントロール出来るのが魅力的です。使用する携帯は使っていない古い携帯にアプリを入れて使っています。この携帯をレコーダー専用のコントローラーにするという使い方です。
なぜこんな使い方をするのかというと、普段使用している携帯は自宅でWi-Fiにつないでるわけで・・・、そう、いちいち設定画面に入ってDR-44WLとのWi-Fi接続を選択しないといけないんです。そのため、お古の携帯で接続しておいて使うってことです。
最近は自宅でWi-Fi使う人増えましたねぇ・・・。
私の家周辺ではWi-Fiアンテナ14件くらい出てくるんですが?

はい。

Wi-Fi便利です。
これが無かったらZOOM H4N PROにしてました。
それくらい便利です。

・インプットでキャノン or バランスケーブルが使えます。候補のレコーダーは全部そうなんですが、ミニピンから解放されたのでよかったです。






 問題点をいくつか 

・本体の操作性が悪くて、ボタンやスイッチが回転するところの感触が微妙です。回そうとすると指がツルツル滑ります。ただ、携帯アプリで操作すれば問題ないです。そうなんです携帯必須ですこれ。本体のボタンは飾りだと思ってください。

・Wi-Fiを使ってPCに録音データを送ることができるのですが、携帯と接続をしている場合はいちいち携帯とのリンクを解除してPCと接続しないといけません。少し面倒といえば面倒です。作業的に問題ないので普段はUSB接続でPCに録音データを送っています。

・Line inはステレオ録音が出来ません。DAWでモノラル2ch録音をステレオにする必要があります。PCM-D50だとマイク、ライン共にステレオ録音だったのですが、DR-44WLはモノラル録音が出来るためレコーダーをサンプラーのように使う私には逆に便利に感じています。

・電池を外してしばらくすると初期化します(日付や時計など)。単三電池4本を常に入れた状態にしておかないといけないです。現状入れっぱなしにしていて、電池の残量が減ったら新しいのに交換しています。(週に2、3回録音で使いますが、だいたい1ヶ月くらいは持ちます。充電電池を使用)

・マルチトラックレコーダー内の機能はいらないのでは?。そう、レコーダーで録音した4トラックオーディオを2ステレオにミックスダウンするという機能。「わーすごくべんりー」(棒)
やってみるとわかりますが操作性が悪いのでこの機能はすごく使いにくいです。それに、いまどきガレージバンドでセッション作ってオーディオをサンクラにUPするなんてことが当たり前の時代に、わざわざ操作性の悪いレコーダー内でミックスダウンをする人なんているんでしょうか?






 音の品質と比較 

以前使用していたPCM-D50と比べるとDR-44WLのほうが癖がなくて好みです。
PCM-D50はアコースティックやボーカルなどマイク録音する場面で向いていると思います。というのも高域の音ヌケが良くて空気感が明瞭に表現される音で、フィールドレコーダーとしてはDR-44WLよりもPCM-D50のほうが優秀な印象です。
ただ、私の製作スタイルではこの表現力はそれほど重要ではないと考えています。かといってPCM-D50での録音は全く問題はなく、おかげで8年ほど使ってきましたが。
何が問題かというとPCM-D50はインプットがmini ピンだというところ。そうそれだけの理由です。頻繁にライン録音する人にとってはこの問題は大きいです。

あと、PCM-D50についてるマイクの性能はいいのですが、マイク録音はさほどしないため私にはオーバースペックです。年に数回くらい野外の環境音を録音するくらいなもんで。


以下で紹介する動画では両方ともEVENTIDE SPACEのリバーブを使っていて、プリセットは同じホールリバーブです。

PCM-D50で録音


DR-44WLで録音



こちらはStrymonのBigSkyを使用したリバーブでPCM-D50で録音。

で。

いまアルバムを制作しているのですが、DR-44WLで録音してみて気付いたのはPCM-D50は全体的に”ツンッ”とした音になっていたこと。
私の録音環境による影響だと思いますが、ミニピンだから?ということも考えられるのでなんとも。なぜPCM-D50に”音癖”があったのか検証する方法が無いのでどうしようもないんですが・・・。

とりあえずDR-44WLだとこの”音癖”がなくなってスッキリしました。TASCAMはホント無味無臭です。でも、PCM-D50と比べてDR-44WLは奥行きが少し狭く聴こえるのは少し気になっています。

う~ん、DR-44WLに変えてよかったってことで。